KZ1000A 修理その3

その4はこちら
 
 修理その2で調子良く乗れるようになったKZ1000Aですが、やはり、ブレーキとフロントフォークには不満を感じたようで、今回は足回りの改修作業です。

 ステムベアリング、ホイルベアリング 前後タイヤは交換です。フォークも分解して全て点検してからシール類を交換して組み立て。  スプリングは当店製のシングルレートです。 上下ステムをダイヤモンドコートで塗装、プリロードアジャスターも付けました。 
 キャリパーをAPレーシングの物に換えると同時にディスクもSUNSTAR製 296φ SBタイプ(販売終了品)に交換。
 ノーマルのディスクは7mm厚ですが、こちらは5mm厚となるので重量的に有利なのと、スポークとキャリパーの干渉から逃げるにも有利になります。

 リヤも同じキャリパーですが、ディスクは250φの物。キャリパーサポートとトルクロッドは、この車両用に製作した上付けタイプです。 
 ノーマルスイングアームですから、下に付けようとすると、フローティングか、スイングアームにステーを溶接する事となるのでこうしました。 リヤサスは勿論当店オリジナルのOHLINS KA756です。

 リヤ周りの改修と共にバックステップも頼まれました。別注仕様のシルバーです。オイルクーラーはオーナーが以前スポーツスターに付けていたロックハート製を加工して取り付けました。

 これで完成です。
 一連の作業で手を入れていないのは、外装、フレーム、エンジン、メーターだけとなりました。
 次は予算を作ってからエンジンだそうです。かなり、綺麗な車両でしたが、古い物ですから、やはり修理箇所は車両全体に及ぶ事となりそうです。ですが、少しずつ好みの仕様にしていけば、長い間楽しんでいけると思います。
 
 出先で止まる様な事が起きると、かなり不快な思いをする事となりますが、この車両の様に電気、点火、燃料系を直してから乗ればそういう事の可能性も低くなりますから、まず、そこいら辺から直す事をお勧めします。
 最初に塗装に予算を使っても見栄えだけの車両になってしまうので、順番は考えた方がいいですよ! 

 この車両の様にヤフオク等で買った車両もご相談頂ければ面倒見ますのでお問い合わせ下さい!